第11章: ポルトフィーノ
1933年· ババ 39歳ページ 1,521 / 5,444
翌日、何が起こったかをバーバーに知らせると、バーバーは皮肉まじりに言った。「あなた方西洋の弟子について、私が好きなことが一つあります。それはあなた方の勇気です!」
しかしバーバーは、その別荘に幽霊がいることは確かに認めた。バーバーの寝室は、家の一階奥にあった。その部屋には階段が付いており、階下へ下りて別荘の外へ出られるようになっていた。ある真夜中、カカが夜番をしていると、バーバーは突然起き上がり、サンダルも履かず懐中電灯も持たずに部屋を出て、真っ暗闇の中で階段を下り、姿を消した。カカは後を追ったが、バーバーが何かの仕事をしていると感じ、階段の下で待った。バーバーはまもなく再び現れ、自分の部屋へ戻った。
カカが、なぜ真夜中にこのようなことをしたのか尋ねると、バーバーは説明した。「この家に取りついていた霊がここにいました。彼は善い人でしたが、神を軽んじ、逆らったために、およそ五百年間、人間の身体を得ていませんでした。今日、私は彼を解放し、彼が再び人間の形を取れるようにしました。」1
ミンタは、サンタ・マルゲリータでそうしたように、バーバーの部屋で夜を過ごしてよいかと再び尋ねたが、バーバーは今回はそれを許さなかった。
領地で働く者の一人の息子であるアルベルティーノというイタリア人の少年が、この滞在中バーバーの近くにいるため、アルタキアラへ連れて来られた。まもなくバーバーはローマへの小旅行を決め、ノリナ、エリザベス、ミンタ、キティ、ハーバート、ペンドゥ、チャンジ、そして少年のダドゥとティノが同行することになった。出発前、バーバーは残る者たちに、自分が戻った時に楽しめるよう、滑稽な寸劇をいくつか用意しておくよう頼んだ。
一九三三年七月六日の真夜中、エリザベスがバーバーを駅まで車で送り、列車は十二時三十分に出発した。バーバーは客室に入る前、ひどく体調が悪かったが、午前八時十五分にローマへ着く頃には大丈夫になっていた。肉体の病は、いつもバーバーの重要な霊的仕事に先立って起こるように見えた。
一行はホテル・エリゼに滞在し、そこでバーバーはノリナに告げた。「真理を探し求めている人々と接触したいのですが、私は今日だけ彼らに会います。今日の午後三時に、彼らとの面談を手配してください。」
朝食後、バーバーは車でローマの七つの丘を巡り、その後、全員で聖ペトロ大聖堂を見るためバチカンへ行った。バーバーは髪を隠すためフランス風のベレー帽をかぶっており、教会に入るには脱ぐ必要があったが、脱ぎたくなかった。そのため、バーバーは一行に囲まれて内部を歩き、姿を隠すことで帽子をかぶったままでいることができた。バーバーは巨大な教会の奥まで歩いて行き、ドームの下の中央に立った。そして四方を向くように身を回し、空中に手振りをした。
脚注
- 1.幽霊とは、自殺した人の霊であり、何世紀もの間、肉体を持たずアストラル界に宙づりのまま留まる。そのような幽霊は、残された粗大のサンスカーラを費やすため、憑依する身体を見つけなければならない。このような霊を解放し、再び転生させ、人間意識の同化という通常の過程を進ませることは、サッドグルとアバターの仕事の一側面である。
