第10章: 歌い始めた西洋
1932年· ババ 38歳ページ 1,426 / 5,444
新聞各紙は彼の到着を予期しており、到着当日の午後1時に開かれた記者会見で、バーバーは以下のメッセージを伝えた。
「最高意識」と神-実現について非常に多くのことが語られ書かれてきたため、人々は正しい過程と直ちに到達できる可能性について困惑しています。哲学的な思考の持ち主は、そのような文献を苦労してかき分けても、結局のところ若干の知的体操を学ぶに過ぎません。最高の意識状態はすべての人の中に潜んでいます。神の子はすべての人の中におりますが、顕現される必要があります。
この偉大な意識に到達する方法は、極めて実践的でなければならず、世界の現在の精神的・物質的状況に適合したものでなければなりません。聖職者に支配された教会が制定した儀礼と儀式は、到達の過程をあまりに無味乾燥なものにしてしまいました。それが、世界中で宗教全般に対する関心が乏しい理由です。インドは高い霊性を有しながらも、形式は維持しても精神を殺してしまうような夥しい儀礼と儀式が様々な教派によって強制されているため、現時点ではカーストに深く縛られています。形式と儀式は、自我を減じるどころか、かえってこれを強めます。自我が強ければ強いほど、それはより攻撃的になります。「私は正しい……私は選ばれた者だ……私だけが生きる権利を持つ」といった考えによって分離した自己を意識しようとする不安の中で、人は破壊的になります。
一方の頬を打たれたなら他方も差し出せというイエスの戒めをまったく顧みず、キリスト教世界が繰り広げる凄まじい軍拡競争は、私が自我と申し上げているものが何であるかを明確に示しています。鉱物・植物・動物の生命からの進化的上昇の中で、潜在的な心は徐々に拡大し発達し、人間の形態において完全な意識に達します。まさにこの意識を生み出すために、宇宙は無限の知識と至福の海――すなわち絶対者なる神――から発出しました。
しかし、人間の形態においては、[心が完全に発達した状態で]ひとつの困難に直面することになり、これを取り除くために預言者や霊的な導師たちが定期的にこの地上界に降臨してきました。人間の形態においては、過去の生の諸条件の結果としての完全な意識に加えて、自我、すなわち「私」が発達します。
自我は満たされた欲望と満たされない欲望から成り、有限で弱く不幸であるという感覚の幻想を作り出します。それゆえ、魂はこの有限な自我を全般的に抑え、それを神聖なる自我、すなわち唯一の無限の自己へと変容させることによってのみ前進することができます。ただし、人間の形態の意識は完全に保持します。
