第10章: 歌い始めた西洋
1931年· ババ 37歳ページ 1,328 / 5,444
私は、他の人々が目を開ける前にそれを抑えられればよいと願っただけで、バーバーが溶かしつつあった私の内なる深みには少しも気づいていなかった。
その夜、バーバーはヘンリー・ミラー劇場へ行き、ヘレン・ヘイズとウォルター・コノリー主演の新作喜劇『グッド・フェアリー』(シンデレラ物語のパロディ)を見た。
バーバーがアスターに滞在している間、ケー・ジェー・ダストゥールがバーバーに反対する記事を発表し始めたという不穏な知らせがインドから届いた。
ダストゥールの敵対的な態度を知らされた時、バーバーは笑いながらチャンジに答えた。「ダストゥールはとてもよい人ですが、甘やかされた子どものように振る舞っています。かつて私を『神聖なる陛下』と呼んでいたのは、ほかならぬ彼でした。今になって彼が私に背いたとしても、それが何だというのでしょうか。イエスの仕事はユダによって成されたのです。ですから、ダストゥールも私たちの友です。ユダが数年にわたりキリストとともにいながら理解できなかったように、ダストゥールもまた、私と何年も接していながら、この道[道程]の秘密を把握できなかったのです。」
1931年11月27日金曜日、チャンジはナーシクのマンダリに次の手紙を書いた。
そちらでダストゥール兄弟が反対宣伝をしていることを知り、私たちは非常に残念に思っています。シュリ・バーバーはずっとそのすべてをご存じでしたので、それが実際に起こった時でさえ、ほとんど気にかけられませんでした。彼自身に関する限り、たとえ千人のダストゥールや他の者たちが何を書き、何を語ろうとも、それは彼が彼であることを変えはしません。しかし彼は、他の人々、つまりそのような愚かな話や文章に惑わされ、何らかの形で苦しむことになる哀れで無知な魂たちを少し案じていました。
それでもなお、彼は導師であるがゆえに自分の仕事を続け、時が来れば、誤って導かれた群れの羊をすべて再び自分の囲いへ連れ戻すことを完全に確信していました。彼にはすべての人への憐れみしかありません。とりわけ、誤って導かれ、何らかの形で苦しんでいる人々に対してそうです。
シュリ・バーバーがここ西洋で驚くべき成功を収めながら働き、彼の周りに来るすべての人に影響を与えている一方で、インドにいる彼自身の人々が太陽に泥を投げつけようとしているとは、実に残念なことです。もちろん、千人のダストゥールがいても、バーバーが生み出した影響を消し去ることはできません。しかし、この幼稚ないたずらは、彼がなさねばならない仕事の恐るべき圧力と重荷を増すだけです。だからこそ、私たちはそれを残念に思うのです。それ以外の点では、それはただ取るに足らず、愚かで、子どもじみたことにすぎません。
