第9章: 激動の旅
1930年· ババ 36歳ページ 1,197 / 5,444
三日目、エルチはより慎重になった。学校から自転車で帰る途中、エルチは遠くからバーバーを見て思った。「またあの方がいる。私の夕方の楽しみを台無しにされるだろう。」バーバーを避けるため、エルチは静かに裏口から家に入った。軽食を取り、服を着替えてから外出した。エルチは余暇をバーバーと過ごしたくなく、それよりも学校のチームメイトとサッカーの試合に出ることを好んだ。
帰宅すると、ガイマイはなぜその日学校から家に戻らなかったのかと尋ねた。エルチは、家には帰っていたが遊びに行くためこっそり出ていったと説明した。ガイマイは彼を叱った。「これはよくない。自分がどれほど恵まれているか分かっていないのだ。バーバーはあなたを長い間お待ちになっていた。あの方こそゾロアスターなのだ!」と彼女は叫んだ。「あの方は我らの預言者が再来されたのだ!それが分からないのか?」
生まれつき信心深いとはいえ、エルチは母の言葉に懐疑的で、その言葉に心動かされぬままだった。エルチはナーグプルのローマ・カトリック系の学校に通っていたため、イエスにより強い関心を抱いていた。彼はまだ、すべてのアバターは一つにして同じ存在であることを悟っていなかった。エルチは心の中で思った。「もし私がイエスの時代に生まれていたら、どれほど良かっただろう。私はあの方のお側にいたかった。そんな日が私にも訪れるのだろうか?」彼はキリストがその切望を聞き入れ、毎日彼と共に遊ぼうと待っておられたことを知る由もなかった。
時には夜、それぞれのベッドに腰掛けながら、バーバーとアガ・アリは互いに枕を投げ合って楽しんだ。ガイマイはこれを見て驚き、アリを正した。「バーバーには敬意を払いなさい。あの方にこのような振る舞いをしてはいけない!」
バーバーが間に入り、今度はガイマイを正した。「この子は私を喜ばせようとしてそうしているのであり、私の喜びを保つことが私を敬うことです。もし私がそうするように言ったにもかかわらず、彼がそうしなかったとしたら、それこそが私への無礼となります。」
アリとのこのような気のおけない関係はエルチに影響を与え、いつでもバーバーに率直で胸襟を開いて接することを彼に教えた。
ある時、バーバーはエルチの衣装トランクを開けた。
シャツとズボンを一着取り出し、持ち上げて検めてから、ガイマイに身振りで伝えた。「アガ・アリのためにこのような服を用意してもらわなければなりません。」
ガイマイはすぐに裁縫師を呼びにやった。年老いて目もよく見えないグジャラート人だった。バーバー自ら老人にアリ用のスーツを縫う件について説明し、ガイマイは元々エルチのために用意していた絹地を彼に渡した。1
脚注
- 1.アガ・アリはバーバーと共にこれから西洋へ向かう旅のために衣服を必要としていたが、バーバーは当時このことを誰にも明かさなかった。
