第9章: 激動の旅
1929年· ババ 35歳ページ 1,115 / 5,444
バーバーは怒った。彼は四度目となる依頼として、彼らに英国領事のところへ赴くよう指示した。
彼らがためらうと、バーバーは叱った。「私の願いを果たすつもりがないのなら、あなた方が私と共に留まる意味は何ですか?」
ラオサヘブが答えた。「これは命令に従うか否かという問題ではありません、バーバー。世間に関わる事柄については、私たちは世間のやり方に従って動かねばなりません。私たちはバーバーのお名前を明かしてはならぬと指示されており、この一切の難しさはそれに因るものです。しかしこの点でも私たちはバーバーのお望みを忠実に守り続けております。」
バーバーは言い渡した。「あなた方二人はまったく役立たずです。世間のやり方にもっと注意を払うほうがましでしょう。事務所から追い払われたとて、何の害がありましょうか?世間のやり方など忘れ、私の望みだけを心に留めていてください。私がこれらすべてを理解していないとでも言うのですか?私が狂っているとでも?易しいことをして何になりましょうか?私の命令に従って不可能なことを成し遂げてこそ、あなた方の男らしさが輝き出るのです!真の弟子の道とは、師の意志と言葉に完全かつ無条件に従うことを意味します。」
その間、ディニヤル・イラニが戻ってきて戸口のそばに立っていたが、今回もまた中に入ることを止められた。彼は懇願した。「私は非常に緊急の用件で参りました。メヘル・バーバーにどうしてもお目にかからねばなりません。」
バーバーはこのことを伝えられ、彼を中へ呼び入れた。
「何用で参りましたか?」とバーバーは尋ねた。
「聖下、あなた様にお届けする手紙を持参いたしました。」
驚いたバーバーは尋ねた。「私に?」
「あなた様ご個人宛てではなく、あなた様の代わりに英国領事へ宛てた手紙でございます。」
「誰が持ってきたのですか?」
「あなた様の献身的な僕でございます!」
「誰からですか?」
「ドゥズダブの知事からでございます。」
「何についてのものですか?」
「明朝の列車で、あなた様とご一行が国境を越えるのを許可していただく内容でございます。」
「どうやって成し遂げたのですか?」
「あなた様の御恩寵と御助けによってでございます、お師さま!」
バーバーの顔が輝き、彼は声を上げた。「シャバーシュ[よくやりました]!」
ディニヤルを近くに招き寄せ、バーバーは彼の背中を叩き、深く垂れた彼の頭に手を置いて祝福した。
ディニヤルはメヘル・バーバーに会うことを切望しており、彼は格別な仕方でバーバーに会うこととなった。マンダリは言葉を失った。数分の間、沈黙が辺りを支配した。張り詰めた空気の中で、誰一人として口を開かなかった。
バーバーは恥じ入っていたチャンジとラオサヘブを、軽蔑のまなざしで見つめた。
「これこそ愛が成し遂げ得るものの典型的な例です!」とバーバーはボードに記した。「この男を見てください。彼はこの町の貧しい商人にすぎず、官界に大した影響力もありません。それでも彼はこの地の最高の役人である知事ご本人のもとへ赴き、私たちが妨げられることなく国境を越えられるよう、英国領事宛てに手紙を書くよう説得してのけたのです。」
