第15章: 隠遁
1941年· ババ 47歳ページ 2,212 / 5,444
彼はピラマイに連絡し、メヘル・バーバーがその地域に来たらすぐ自分に知らせると約束してほしいと頼んだ。彼は泣きながら、長年にわたる探求と、最近メヘラバードで経験した出来事を語った。
バーバーが近くにいると知ったダウラット・シンは、1941年4月29日の夕方、バーバーのダルシャンを求めてカシミールからデーラドゥンへやってきた。インドは夏の盛りであったが、ダウラット・シンはバーバーに会いたいあまりに居ても立ってもいられず、スリナガルから850マイルを列車で休まず乗り継いで来たため、猛烈な暑さの中で二度も気を失った。ニルは彼を落ち着かせようと長々と話し、バーバーは隠遁中で誰にも会わないのだと説明した。しかしダウラット・シンは耳を貸さず、こう言った。「ダルシャンを受けられなければ、私は死んでしまいます!」
ニルがバーバーに伝えると、バーバーはダウラット・シンが遠くから自分を見ることだけを許し、いかなる形であれ自分にひれ伏したり敬意を表したりしてはならないと明示した。ダウラット・シンは床に6個のオレンジを置きながら言った。「あなたにこれ以上お捧げするものはありません。」
遠くからバーバーは彼にこう言葉を伝えた。「あなたは自分が私に何を捧げたかを分かっておられません!あなたが捧げてくださったものは、何であれあまりに多すぎます!喜んで去り、振り返らないでください!」
ダウラット・シンは従い、ノリナと1時間話したのちに去った。「あのわずかな時間に」と時代は宣言した。「あの医師は、生涯を通して彼を酔わせ続ける、あの〈銘柄〉のワインを受け取ったのだ!」
この時期、32歳のカイコバード(ケキ)・ルストム・ナラワラもまた、初めてダルシャンを受けに来た。しかしバーバーの隠遁のため、彼もまた遠くからしかバーバーに会うことを許されなかった。バーバーは部屋の中におり、ケキが外に立って挨拶したとき、彼に見えたのはバーバーの足だけで、それ以外は何も見えなかった。彼はひどく落胆して帰った。しかしその落胆こそが、彼にバーバーを絶え間なく想い起こさせ、そのことが結局、彼を師へとさらに近づけた。彼はバーバーがデーラドゥン滞在中にいつかきっと自分を呼んでくださると思っていたが、バーバーは呼ばなかった。しかしケキを物理的に遠ざけることで、バーバーは彼を内的にはより近くへと引き寄せた。
暑い夏の盛り、市場ではまともな新鮮野菜が手に入らず、買い出しを担当していたヴィシュヌは、このことでラノからしばしば不満をぶつけられた。あるときヴィシュヌが乾燥エンドウ豆を持ち帰った。ラノはそのエンドウ豆を取り出して瓶に入れ、こうラベルを貼った。「胃痛には1時間ごとに錠剤1錠を服用のこと。」翌日ヴィシュヌが女性たちの買い物リストを尋ねたとき、ラノは彼にその瓶を手渡した。
